2007-01-01から1年間の記事一覧

ナノテクノロジーと健康:証拠と影響(つづき)

8月2日に書いたMichigan大学で10月25〜26日に開催されるイベントのアジェンダが出ている.内容がとてもユニークで,メンバー豪華.プログラムは3部構成. ナノ粒子の毒性 証拠が無い場合の政策 リスクをコミュニケートする:事実,フィクション,バイアス

ダイオキシン摂取量

ダイオキシン類の摂取量の最新情報を抑えておく.厚生労働省と東京都の結果. 平成18年度食品からのダイオキシン類一日摂取量調査等の調査結果について トータルダイエットスタディ.食品からの1日摂取量は「1.04±0.47pg TEQ/kgbw/日(0.38〜1.94pgTEQ/kgb…

久しぶりに予測市場をチェック.

まずはintrade.米国で鳥インフルエンザが今年中に発生する確率は4.8%で取引,来年3月末まででは7.0%,6月末まででは11.0%.ノーベル平和賞はゴアが50%近くで断トツ,経済学賞は全然取引がないなあ.買値だけで言うと,Barro, Tullock, Tirole,Famaあた…

年内のナノ会議

‘Nanoparticles for European Industry ll - Measurement, Characterisation and Standardisation; Manufacturing Scale-Up and Processing; Regulation, Risks and Toxicology’ 10月24〜25日にロンドンで開催.「計測,キャラクタリゼーション,標準化;製…

洗濯機はdeviceかpesticideか?

2006年の秋に,EPAがSamsungの銀ナノ粒子を使った洗濯機を"pesticide"として規制するつもりだというニュースが流れ,これに対してEPAは2007年春にも考え方をまとめて官報に発表するとしていた.ようやく,9月21日,EPAのPesticidesのサイトと官報通知に発表…

Nanotechnology Product News (NPN)という新しいウェブサイト

Big Leaf, LLC社が、Nanotechnology Product News (NPN)という新しいウェブサイトを立ち上げた。ネタ元として重宝しそうだ。

カリフォルニア州のDTSCによるシンポジウム(10/3)

Department of Toxic Substances Control (DTSC)主催の「ナノテクノロジー・シンポジウム?:環境中のナノ粒子の潜在的ハザード」が、10月3日に開催された(リンク)。化学的/物理化学的特性などについての報告のほかに、ここでもEnvironmental DefenseのDen…

nanoTX'07(10/2〜4)

10月2〜4日に米国ダラスで開催されたていたnanoTX'07("TX"はたぶん「テキサス」)は、「明日の約束、ナノテクノロジービジネス」という副題が付くような産業界のための会議だけれど、環境健康安全に関するセッションが2つも設定されていた。1つ目が職業曝露…

CNT製造に伴う副生成物

CNTの製造に伴って,CNT以外の様々な汚染物質が副生成物として排出されていることを指摘した研究が,American Chemical Societyの234回大会で,MITとWoods Hole Oceanographic Institutionの研究者らによって発表されたらしい.化学気相成長法(chemical vap…

PENとConsumers Unionが“ConsumersTalkNano”を開始

Project on Emerging Nanotechnologies(PEN)とConsumers Unionのコラボによるオンラインイベントが,2007年10月23〜24日に開催される.登録すれば両日に3人ずつのパネリストたちと議論ができる.1日目のタイトルは「ナノテクノロジーと消費者製品:イント…

PENがナノテク消費者製品インベントリをまた更新

Project on Emerging Nanotechnologies(PEN)のナノテク消費者製品インベントリが更新され580製品になったというニュース.当初は220だった.タイトルは「ナノテクノロジー:ギーク(オタク,変人)だけのものじゃない」.要するに,コンピュータ関連機器な…

エチレンオキシドとADAF

エチレンオキシド(ethylene oxide)のリスク評価に関してEPAと産業界でもめているらしい。EPAが2006年9月22日に発表した発がん性評価の草稿("Evaluation of the Carcinogenicity of Ethylene Oxide")では、年齢依存調整係数(age dependent adjustments f…

米国での最新アンケート調査

Peter D. Hart Research Associations, Inc.が、Project On Emerging Nanotechnologiesからの委託を受けて、昨年同時期に続き2年目の全国アンケート調査を実施した(link)。調査日時は2007年8月27〜28日、電話インタビューで1014人から回答を得た。結果の多…

OMBからの覚書「リスク解析のための最新の原則」(和訳作成)

展開がややこしいので背景からおさらい. 2006年1月,OMBは"Proposed Risk Assessment Bulletin"を発表(ぼくは個人的に気に入った内容だったのだけど,数多くの批判を浴びた). 数多くのパブコメが寄せられる(省庁からのものへのリンク) 同時にNASによる…

「ナノを消費する」

2008年5月14〜16日にサウスカロライナ大学で、"Consuming Nano"という会議が開催される(pdf)。主催は、NanoScience and Technology Studies。2005年春には"Nano Ethics"という会議が開催されたけど、その続編というかんじか?

Nanomedicine

Nanomedicineという雑誌は2つあって、1つはElsevierから出ている"Nanomedicine: Nanotechnology, Biology and Medicine"。こっちは2005年からこれまで11号が刊行されている。もう1つはfuture medicineというところが出している"Nanomedicine"。2006年創刊で…

ナノIQ

Nano-Quizは20問からなるナノテククイズ。Nanowerk作成。せっかくだからやってみたけど20問中正解は12問。"Not bad"とのこと。もっとNanowerkの記事を読め、だって。はい、出直します。

NNIによる研究ニーズの優先順位付けの試み

National Nanotechnology Initiative (NNI) が新たに報告書(pdf)を発表,9月17日までコメント募集中(link).タイトルは"Prioritization of Environmental, Health, and Safety Research Needs for Engineered Nanoscale Materials"(工業ナノ材料のため…

カナダにおける新規物質か既存物質かの区別

カナダ環境省から7月,「新規化学物質プログラム勧告覚書:新規化学物質届出規制(化学物質とポリマー)のもとでのナノ材料についての要請」という文書が発表された(html or PDF).簡単にまとめるとこんな感じ.「DSLには載っているけど,新規とみなす」と…

EPAがキャラクタリゼーションに関するpublic meeting開催

EPAは9月6日と7日にpublic meetingを開催することをFederal Registerに発表.ミーティングのタイトルは「ナノスケール材料の材料キャラクタリゼーションに関するピア・コンサルテーション」.EPAが求めるコメントは以下の3点について: ナノスケール材料をキ…

日焼け止めをめぐる"Friends of the Earth"対"Environmental Working Group"

どっちも似たような立場の環境グループかと思っていたが、日焼け止めのナノ粒子について正反対の立場をとっている。Friends of the Earthは8月14日、報告書"Nanoparticles and Sunscreens: A Consumer Guide for Avoiding Nano Sunscreens"をリリース。消費…

「ナノテクノロジー:米国食品医薬品局ナノテクノロジータスクフォースの報告書」

米国食品医薬品局(FDA)から7月25日,重要な報告書,"Nanotechnology: A Report of the U.S. Food and Drug Administration Nanotechnology Task Force" がリリースされた.FDAは,2006年8月,FDA Nanotechnology Task Forceを立ち上げ,規制アプローチの検…

ACSから新雑誌"ACS NANO"

米国化学会(American Chemical Society: ACS)からナノサイエンスとナノテクノロジーに関する新雑誌が2007年8月創刊。ACSはすでに"NANO Letters"というナノ雑誌を出している。

「ナノはどこへ行く?ナノテクノロジーの終末期規制」

2007年7月、ウッドローウィルソン国際学術センターのPENからの報告書、Linda K. Breggin and John Pendergrass,"Where Does the Nano Go ? End-of-Life Regulation of Nanotechnologies" (PEN 10)が出た。 米国の2大廃棄物関連法のRCRAとCERCLAに焦点を当て…

「EPAとナノテクノロジー:21世紀のための監視」

2007年5月、ウッドローウィルソン国際学術センターのPENからの報告書、J. Clarence Davies "EPA and Nanotechnology: Oversight for the 21st Century" (PEN 9)が出た.1〜2年以内に実施すべき提案が、1〜20番目の項目、2〜5年以内に実施すべき提案が21〜26…

Southern Economic Association (SEA)の2007年大会

Southern Economic Association (SEA)の年会は11月19〜21日だけど仮プログラムが出た.Session 5Aは,Research on Health and the Value of Life(健康と生命の価値についての研究)でその中身はこんな感じ。 Joni Hersch (Vanderbilt University) and Willi…

8月2日のEPAのパブリック・ミーティング

EPAが提案した,ナノ材料の自発的報告制度(Nanoscale Materials Stewardship Program)についてのpublic meetingが8月2日,開催された.ICONのブログによると,3つの業界団体(ACC,SOCMA and NbA)の代表はおおむね好意的,2つのNGO(EDとCU)とウッドロー…

「ナノテクノロジーと健康:証拠と影響」

2007年10月25〜26日にUniversity of Michiganで"Nanotechnology and Health: Evidence and Impact"というシンポジウムが開催される.ポスター(pdf)の綱渡りのイラストがおもしろい.主催は,同大学のCenter for Risk Science and Communication. スピーカ…

EPAのpublic meetingでEnvironmental Defenseが批判

EPAから先日発表されたTSCAにおけるナノ材料の管理戦略案について,8月2日にpublic meetingが開催されるが,その場で,Environmental DefenseのRichard Denison氏は,強制力のある報告制度の導入を主張するらしい(news).Environmental Defenseの立場は興味…

「ナノテクノロジーと労働衛生安全会議」

2007年11月15〜17日にUniversity of California, Santa Barbara校で,"Nanotechnology and Occupational Health and Safety Conference"という会議が開催される(news).主催は,NSFの資金で設立されたCenter for Nanotechnology in Society(CNS-UCSB)で,労…